2017年度「風よ吹け!未来はここに!!」上映会と意見交換会を全国で開催しました

開催趣旨

 

バクバクの会では2016年8月に、人工呼吸器や医療的ケアを必要としながら、保育園や学校に通う子どもたちと、すでに自立生活をしている青年たちのドキュメンタリーDVD「風よ吹け!未来はここに!!人工呼吸器をつけて地域で生きる~ともに生きる力を育もう(60分)」を制作しました。(ダイジェスト版

 

2016年12月~2017年6月には、人工呼吸器をつけていても、医療的ケアが必要であっても“ひとりの人間、ひとりの子ども”として尊重され、お互いに支え合いながら地域生活を送れる社会の実現を願い、全国5都市(広島・大阪・東京・滋賀・愛知)で上映会と講演会を開催しました。全上映会を通して1,032名の参加者数となり、当事者や当事者家族を始め、保育・教育・保健・福祉・医療関係者、行政、学生、そしてチラシや新聞記事を見たという一般市民の方など様々な人が集い、参加者からは高評価を得ました。「このような会を今後もして欲しい」「どんな障害があっても共に地域で生きることの大切さを知ることができて良かった」「人工呼吸器をつけているからできないではなく、どうしたらできるかを、共に考え実践していきたい」等の感想をいただき、上映会を通して、当事者、家族、教育・福祉・保健・医療等の支援者が繋がる場ともなり、各地域における人工呼吸器をつけた子どもや人たちの地域生活への理解を広げることができました。

 

今年度は、さらに多くの地域で上映会を開催し、上映会を通して、その地域に住む当事者の方たちと地域の方々が繋がり、お互いの理解を深め、どんな障害があっても地域で共に学び、共に生きることの大切さや、共に命を育む大切さを市民のみなさんと一緒に考えながら、障害のある人もない人も共に生きるインクルーシブ社会の形成に寄与していきたいと思います。