西日本を中心とした豪雨による災害におきまして、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
7月の三連休、はじめどんのつぶやきをアップするべく準備していると、友人から電話があった。飲みにでも行く誘いかと思っていると、力ない声で親せきが土砂災害で被災しており、土砂を除く手伝いをしてくれないかという依頼だった。特に予定もなかったが、事務仕事しかしていない私では大した戦力にならないかもしれないとは思ったが、少しでもお役に立てるならと思い直し手伝わせていただくことにした。
前日に妻と相談して、熱中症と粉じん対策などして早朝から出かけた。テレビなどで見てはいたが、現場は想像を絶する様相を呈していた。クルマが土砂に埋まり、家屋の一階部分は人の背丈以上の土砂が流れ込んでいた。重機もまだ入れず頼れるのは人力だけだった。人力だけだと、報道されているような粉じんは起こるところまでさえも行きついておらず、結果的にはゴーグルやマスクはまだ不要であった。報道がすべてではない。と強く感じた。
猛暑の中で、土砂のかき出しと休憩をしながら様々なことを考えた。
我が家のような災害弱者は、災害を臆病なほど警戒しなければいけない。そして今までの経験は当てにならない。我が家の居住地広島では4年前にも大規模な土砂災害があった。あの時にも今までに経験のない雨の降り方と雷の鳴り方だった。災害から身を守るには、自然の力を甘く見てはいけないこと。正確な情報を得る手段と知識を持つこと。避難勧告・指示が出たとして、はたして、その段階で自宅から避難するのが最上の行動なのかということも、判断せねばならない。実際に、この度の大雨の時は、居住地域は浸水・冠水している道路もあり、もっとひどく降り、避難指示が出たとしても、頼みの綱の避難所(息子の小学校)に行くよりは、マンション上階である我が家にいたほうが安全であっただろうと思う。のちに聞くと、最終的な駆け込み寺と考えていた大学病院は敷地内があちこち浸水をしていて、主治医の先生が帰宅をためらうほどであったらしい。
災害とは、もういつでもどこでも起こり得るものとシミュレーションをして備えるべきものとなってしまった。そして、ある意味そんな備えの中でも、一番大事なのは地域に存在を知ってもらうことかもしれない。今回のボランティア参加では、これらのことを強く強く考えさせられた。
最後に被災された地域の一日も早い再建と復興を、心からお祈り申し上げます。