お断り 今回のつぶやきはドラマ、歴史上の人物(甲斐の虎や越後の龍)とは一切関係ありません。
息子の生活必需品シリーズ吸引器についてのつぶやきだ。「習うより慣れろ」(4月16日参照)でお馴染みのゴロゴロさんこと喀痰を吸引するため欠かせないマシンだ。
息子の退院が決まってどのタイプの吸引器にするか検討した。結果はコンパクトで馬力があり、持ち運びできるトートバックキューブに決定した。
カバーの色は広島らしく赤系(カープ)か紫系(サンフレッチェ)があればいいなと思っていた。しかし、実際には黄色と黒のリゲインじゃなく阪神タイガースカラーがやって来た。
そしてこの吸引器は、まぁシンプルにキューちゃんと名付けられた。
当初はキューちゃんが1台しかなかったので、息子が車いすに移乗するときには、呼吸器と一緒にもれなく付き従っていた。
やがて月日は流れ、キューちゃんもベテランとなった。故障やバッテリーの持ちも悪くなって、往年のような輝きはなくなり、連続出場もキツくなってきた。
一般的には戦力外通告や引退勧告となるところ、我がチームでは、長年の功績を讃えキューちゃんの残留を決定した。主な活躍の場をブルペン(息子の在宅時)へと移し、新しい主戦として、キューちゃん1号の使い勝手が良かったので、同じ機種を1位指名して獲得に成功した。
新人はグレーに紺のカバー色で、中日ドラゴンズの旧ビジターユニフォームにそっくりだった。このためドラゴンと命名し、車いす専用としてデビューした。その命名により、同じ吸引器同士のややこしさを避けるためにもキューちゃん1号はタイガーと名を改めることとなった。
そしてこの事件は、そんなタイガーが現役バリバリで働いていたころ、カップの洗浄時に起きたのだった。